ここ数週間、重機の音で目が覚めます(日曜は除く)。
なぜかご近所が建設ラッシュ。
しかも平坦な土地ではないものですから、
崖を削るパワーショベル、
その土砂を運ぶダンプカー、
崖崩れを防ぐための鉄骨を打ち込む杭打ち機……
ニギヤカなことこの上なしです。
それにしてもまあ見事なシゴトップリ。
ショベルが崖をサクッとえぐると、
今度はショベルをハサミに付け替えた重機(何って名だ?)が、数メートルはあろうかという鉄骨を挟んで、
スカン!ピタッ!
スカン!スカン!ビタッ!!
と、それはまあ寸分の狂いなく組み上げていく……
「小学生にはこのスゴサがわからないんだろうな」
そんなことを思いながら、カマビスシイ午前が過ぎ去っていきます。
重機を手足のように扱うことのスゴサ……ではありません。それは小学生も「スゴイ!!!」と思うことでしょう。
私が思い描いていたのはコレ↓
よくあるパズル問題です。
「矢印が指す方に向かって立ち、このブロックを真上から見るとどんな形に見えますか? 矢印が指す方から見るとどんな形に見えますか?」
で……これがわからない小学生が(5、6年生でも)多いんです。
道理でこんな問題が巷にあふれているわけです。
おそらく工事現場の前を歩いて帰っていく小学生たちの多くは、どんなふうに鉄骨が組み上げあげられているのか想像できていないのでしょう。
ショベルカーや工事現場を、真上から(俯瞰で)、あるいは崖の側から、見ることができないのですから。
ところで、ネット上には、ご丁寧にもこうした立体を回転させて見せてくれるサイトがあります。
「ほら、スゴイでしょ~(クルクル~クルクル~)上から右から左から~」
どうなんでしょう?これはスゴイことなんでしょうか?
それがタブレットであれ、スマホやPCであれ、
結局「今見えている面しか見えない」
ってことにならないでしょうか?
たとえばこんなものを見ながら、
実際に自分の手を動かして、こんなものを作ってみる方が、
「今見えていない面」を楽しく想像できるようになるんじゃないでしょうか?
少なくとも、
アラウンドビュー・モニターを見なくても自動車を駐車させられるようにはなってくれるハズです。
重岡先生より