「文低理高」傾向が弱まる。(予備校各社の分析による)
昨日から実施されていた国公立大学入学試験前期日程に関する分析です。
前期日程全体の志願者数は減ったものの、
「社会・国際」「法・政治」「教員養成課程」の文系志願者が増加。
ここ数年の志願者減少から一転、人気回復が感じられる、と。
そもそもなぜ「文低理高」になったのか…?
景気低迷に伴う大学卒業者の就職状況の悪化
受験生は「大学の先」を意識して、
医療系をはじめとする資格がとれる学部
や
「卒業後の進路に直結しているイメージが強い理学部」
(「宇宙物理学科」とか、「数学科」とか、「生命科学科」なんかは??)
へと人気がシフトした。
じゃ、文系人気回復の背景は…?
① 就職状況の急速な改善
② 志願者減少が続いた文系学部が受験生には狙い目と映る
③ 今春のセンター試験では、文系の平均点が上昇しており、国公立大をあきらめず出願する姿勢が理系以上に強かった
う~ん… 「就職」………
大切ですからね……
(写真は、あくまでもイメージです。)
実にリアリスティックな 分析っ ですっねっっ(byピスタチオ)
いろいろな関連記事の中で、
ん?
と思ったものをもうひとつ、紹介します。
英語教育実態レポート
―英語の大学入試問題における中学英文法の重要性調査―
「アルク教育総合研究所」
(○○高校のみなさん!ほら、そこにある、その『キクタン』! をつくっている会社ですよ)が
国立9大学と
私立13大学の入学試験、
ならびに大学入試センター試験
の問題、
総数3,852問を分析したレポートです。
http://www.alc.co.jp/company/report/pdf/alc_report_20150220.pdf
「試験問題に出る単語は全て意味・用法が分かっていると仮定した場合、
①分析対象の大学入試全体において、79%の問題が高校レベルの文法知識を含まないものである。
②分析対象の大学入試全体において、89%の問題が中学レベルの文法知識で解答可能である。」
ほ~~。
調査対象の大学を国立だけ挙げておきます。
北から
北海道大学、東北大学、東京大学、東京工業大学、一橋大学、名古屋大学、京都大学、大阪大学、九州大学
「調査方法」
「マニュアル」
数字の算出方法など
突っ込みどころはあるのでしょうが(詳しくは上のURLをクリック)、
うむうむ、然もありなん。
血のにじむようなきびしいトレーニングをしても、
人間は「重力の精」(byニーチェ)のくびきを逃れることはできません、
今のところは……落ちてくる。
とすれば、
高みを極めるためには
あの子ブタの末弟よろしく、
(この画像も、「まちがいなく」イメージです)
たとえ小石ほどの大きさであろうと、
ブロックやレンガをひとつひとつ
積み重ねていくしかない、ということですっっねっ。
重岡先生より