私立中学とSDGs(エス・ディー・ジーズ)を重ねる
SDGs(エス・ディー・ジーズ)とは、2015年9月の国連サミットで採択されたSustainable Development Goals(持続可能な開発目標)の略称です。
国際社会と各国政府が2030年までの15年間で、繁栄と福祉の共有を促進するための出発点として掲げた17の目標です。
SDGs17の目標の
8.働きがいも経済成長も
9.産業と技術革新の基盤をつくろう
より
問 働かなくても生活をするために十分なお金が国からもらえるとしたら、あなたは
働きますか?働きませんか?
どちらか一方を選んだ上で、その理由を具体的に答えなさい。
(2018 西武学園文理中学校 社会入試問題より)
人はなぜ働くのだろうか。生活のため?それとも勤労の義務があるから?
生活を送るために十分なお金を全員に与える「ベーシックインカム」の実現は「働くこと」と「収入を得ること」を切り離します。AI(人工知能)が発達すれば、現在人間が行っている労働の多くが不要になるとも言われるいま、ベーシックインカムが実現することは時間の問題かも知れません。
私立中学の入試問題を分析・研究するほど、私学はSDGsのゴールに向けて動いていることを強く感じます。
尾之内先生より
砂丘のように
静岡県にある、浜岡砂丘に行ってきました。
長く長く、どこまでも続く水平線 ――
実際にそうなのか、目の錯覚か、どことなくカーブを描いているようにも見えました。
「地球って本当に丸いんだなぁ。」
生まれて初めて、実感したかもしれません。
そして、広大な砂浜海岸に、『砂丘』 ――
狭い部類に入るのかもしれませんが、実際に足を踏み入れると大変広く感じます。
そして、ふっかふかの砂。
足をとられそうにはなりますが、包み込まれるようでとても心地よい感触です。
講師として、私の心もこうありたい。
広く大きな心で生徒を包み、安心して学習できる空間を創り出せる。
理想を胸に、日々、精進して参ります。
外山先生より
近くの「不味い」イタリアンレストラン?
以前から気になっていた『AIvs教科書が読めない子どもたち』(東洋経済新報社)を読みました。
AI――囲碁や将棋などの活躍などで「なんとなく知ったつもり」になっていたんですが…知らなかったことばかりで面白く読めました。
曰く、
知能を持ったコンピュータ(AI)は、この世に存在しない。この世にあるのはAI技術だと。そして、AI技術は「論理・統計・確率」などの数式に置き換えられるもの、言いかえれば人間が与えた枠組みの中ではその能力を発揮できるが、枠組み『そのもの』を作り出すことはできない…。
スマホに「ヘイ、シ〇! 近くにある不味いイタリアンレストラン教えて!」って尋ねてみたら…って話が象徴的でした。「近く」「イタリアンレストラン」という単語に反応しているだけで、尋ねられる確率の低い「不味い」という言葉に反応するようにはプログラムされてない。意味が分かっているように反応しているが、決して意味が分かって反応しているわけではない、と(このエピソードについてはすでに修正している可能性はあると筆者の断りがありました)。
それでは、私たち『人間』は意味を汲み取ることができているのか。
中高生を対象に筆者が行った基礎的読解力調査を分析して、中高生の読解力は「AIのようだ」と指摘しています。
例えば、「Alexandraの愛称は( )である」の( )の部分に『女性』を選んだ中学生が4割。設問中の「愛称」という言葉を無視して「Alexandraは( )である」と読んだのではないか。
自分の知らない単語を無視して読む――先ほどの「不味い」を無視する話と重なります――
そのほうが「よく当たる」から…という経験則からでしょうか?
私自身が発する言葉は子どこもたちに意図通りに伝わっているのだろうか、それとも…
子どもたちと文章を読んでいる時や話をしている時など、いつも頭の片隅にのこっています。
「しなければならないこと」が、「自主的になれる瞬間」
「ライブ(チケット)が当たったから行ってくる!(だから、塾休む……)」とか、
「修了式の日に、打ち上げがある!(だから、塾休む……)」とか、
しなければいけない勉強とは違い、自主的な行動のときって、なんか楽しくてワクワクしますよね。
言い換えると、望んでもいない受け身の勉強は、なんと苦しいものなのでしょうか。
これらの生徒の話を聞いていて、怒っているわけではありません。
彼らは、こうも言います。「たまに息抜きがないとやっていられないから」と……。
「確かに……」と思う自分もいますが、口から出る言葉は、勉強室に参加してもらうよとニコっとした表情で、声を掛けてしまっています。
さて、中3生は、4月17日(火)に、平成30年度の全国学力学習状況調査を受けました。(同じ日に、塾の月例テストもありましたから、さすがに集中が続かない生徒もいました……)
全国学力学習状況調査は、過去正答率が高くなかった問題を、数年後に出題し、当時と現在の学力を比較することがあります。(例:今年度は、三角形の面積を求める公式を、等式変形して、高さについて解く問題が出題されていました。これは、H21に出題された問題で、そのときの正答率は45.7%でした。)
A問題は概ね改善傾向にあると思いますが、Bの記述が年々多くなっているように思います。
「B問題の〇〇が難しかったね」と声を掛けると、生徒は、問題を思い出して、必ず質問をしてくれます。
答えると、「あっそうか、分かった!」という声が聞けます。
そういう声が挙がると、私は大変嬉しくなります。
「理解したい。」という思いは、自主的な行動に繋がっていきます。
これからも、諦めず、焦らず、挫けずに頑張れ!
普段見ているあなたたちならば、できる!と信じています。
常滑本郷校
担当 スタッフ
smile
チューター面接・採用
進学個別Winの各校舎では、生徒指導をしている先生を「チューター(指導員)」と呼んでいます。
昨年3月にWin常滑本郷校が開校したこと、各校舎で生徒が増えてきたことから通年でチューターの採用活動をしていました。
なかなかいい出会がなかったので、現有のチューターの方に臨時で来ていただくなどして、とても忙しかった1年を乗り切ることができました。
いつまでも臨時出勤に頼るわけにはいきません。再度、チューターの採用活動を始めたところ、先週までに10件ほどの問い合わせ・応募がありました。
採用人数にも限度がありますので、応募者全員採用するわけにはいきません。
面接試験、筆記試験を受けていただいた後、Win校舎担当者と高木ゼミ塾長との間の協議を経て採用者を決定します。
チューター職のようなアルバイト採用であっても、ここ数年は景気回復の兆しもあって“売り手市場”になっています。
“売り手市場”であるがゆえ、応募していただけるだけでありがたいという状況が生まれているのは事実ですが、それでも私たちは決して採用基準を下げることはありません。
採用基準を下げてしまうと、指導の質が下がってしまうからです。
もちろん、筆記試験の結果だけで採否を決めているわけではありません。
面接時におけるコミュニケーションスキル、態度や振る舞いなどの非言語コミュニケーションも重要な判断材料にしています。
また、コミュニケーションが取れていても、態度や振る舞いに問題があれば生徒はついてきません。
引き続き、高品質なサービスを提供できるようチューター指導を徹底していきます。
田端先生より
中学受験に向けて スタート!
8日の日曜日
四谷大塚主催の第1回『合不合判定テスト』が名古屋市内で実施され
駿英会の6年生も受験してきました。
・思ったより簡単だった
・時間がなかった
・算数の最後までいかなかった
・国語の大問2が難しかった
・社会が簡単だった
・社会が難しかった
彼らにとって今年度初の公開会場での模擬試験で、感想もさまざま
周りの受検生たちから、たくさんの刺激を受けてきたようです。
各私立中学では、オープンスクール・学校見学会がはじまります。
6年間通学する学校です。悔いのない選択をしてほしいと思います。
まずは、この試験を通して受験生としての自覚を持ってくれることを願ってやみません。
尾之内先生より
表彰を受けました!
日本英語検定協会(英検)から、表彰状を頂きました。
この賞は、昨年1年間に、多くの方に受検して頂いた団体に贈られるものです。
つまり、受検して頂いた皆様のおかげです。
ありがとうございましたm(_ _)m
さて、ワタクシ、表彰状が届いた日は、「ワーイ!」と喜んでおりました。
いくつになっても、表彰されるのはうれしいものです。
しかし、よく調べてみると、
文部科学大臣賞
英検合格者数が極めて多い団体に贈られます
米国大使賞
英検受験率が極めて高い団体に贈られます
オーストラリア大使賞
英検受験者数が極めて多い団体に贈られます
日本英語検定協会賞
英語教育の向上に積極的に取り組み、その発展に大きく貢献した……
(英検HPより)
…… いっぱいあるんですね。
ナンカ、クヤシイ。
今年は、文部科学大臣賞を狙ってみますか!
そのためには、まず、一緒に賞を目指すナカマが必要です!
塾生の皆さん、教室からご案内と申し込み用紙を持って行ってください!!
そして、お申し込みを、ゼヒともよろしくお願いします!
<第1回 英語検定>
実施日 6月3日(土)
締め切り 4月28日(土)
検定担当の先生より
小学英語の「教科」化
今春から、小学校の英語(と道徳)が『教科』として教えられることになりました。
『教科』って具体的に何が違うのかとはっきりと分かりませんでしたので、文部科学省のサイトで調べてみると、次のような説明が書かれていました。それによると、
教科について法制上定義がなされている訳ではないが、一般的に、
(1)免許(中・高等学校においては、当該教科の免許)を有した専門の教師が、
(2)教科書を用いて指導し、
(3)数値等による評価を行う、
ものと考えられている。
ナルホド、道徳が「『特別な』教科」なのは、成績を数値で評価しないからなんですね。
さて、小学英語の教科化です。
小学校の英語は、文法ルールを説明的に教えるのではなく、具体的なコミュニケーションの場面と状況を示し、その場面で使えるフレーズを教え、「わかること」「言えること」「できること」を増やしていくという形で進められるということになるようです。
つまり、動詞の変化や名詞の単複、冠詞などは当面無視して「分かる」「言える」という経験を増やすことを重視する。その経験が増え、知識が豊富になってきた段階で、文法を学び再整理しより正確な英語力を身につけていく…。
例えば、“What animal do you like?” に対して
まずは“Koala.”って答えられたらそれはそれとして認めるってことですね(おそらく)。
ただ、上記の質問に対しては“Koalas.”で答えられるよう指導すべきと考えるのは私だけでしょうか。一方で、好きな勉強を訪ねられたら、Historiesって答えるわけにはいきませんし……線引きが難しそうです。
(説明を受けて英語を「理解」してきた世代は、頭で考えてしまうのでヨクナイですね。)
小学校でどのような学習指導がされるのでしょうか。まずは注視したいと思います。
村上先生より