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目のつけどころ

係数、次数、展開の公式、因数分解……等加速度運動の3公式やら相対速度……英文法の文型や時制…
8日9日、知多本校と新舞子校において、新高1生を対象とした「Ⅰ期考査対策勉強会」を実施しました。晩御飯もそこそこに、学校帰りに制服のまま参加してくれた人もいて、たいへん活気のある勉強室になりました。

そこで気になったことがひとつ。
<何に着目すべきなのか?> これが念頭にないままではアブナイということ。Ⅱ期、Ⅲ期考査で壁に衝突すること必至です。
「係数や次数なんてカンタン」で通過するのではなく、
ここから何を吸収すべきなのか、よく考えてみましょう。

で…?
a? b? それともx? どの文字に着目するかによって係数や次数が変わる、ここが大切なんです。
なぜ?
展開の公式や因数分解も、等加速度運動の3公式も、つまりは<何に着目してモノゴトを見ているのか>という問題です。展開と因数分解は同じモノゴトの表裏(どちらが表どちらが裏?)、等加速度運動の公式も、変形と代入の産物で、つまりは同じモノゴトを時間を基準に見るのか、速度を基準に見るのか、移動距離を基準に見るのか、というように見る角度が変わっているだけです。
一方、現社や生物では、着眼点が細部へ、深部へ向かいます。また英語(あえて英文法としておきます)では、徹底的に「日本語」で英語を解くことが求められます。つまり英語だけでなく、日本語の力にも目を向けなければならないのです。

なぜ、こんなことが必要なのか?
私はこう考えています。「複眼的思考力」を身につけるためだ、と。

「複眼的思考力」?
別に新しい考えではありません。20世紀初頭にユクスキュルという生物学者が唱えた「環世界」と同じことです(「生物」に登場するはずです)。
ミミズには「ミミズの世界」、オケラには「オケラの世界」、そしてアメンボには「アメンボの世界」があって、そんな無数の世界が「世界」を形成している。したがって「人間の世界」の価値観で「世界」を見ていては問題は絶対に解決しない。さまざまな角度からモノゴトを見つめ、さまざまなモノゴトの関連を見出していかなければダメだ。  と、まあ、だいたいこんなようなことです。
思春期真っただ中で、世の中を「斜めに見る」ことが多くなる高校生にうってつけじゃないですか!?

そして、経済産業省のまとめによると、昨今、多くの企業(「社会」と言ってもいいでしょう)が求めている人材というのが、どうやらこんな「複眼的思考力」を持つ人なのです。

曰く、「価値観を等しくする仲間」ではない「他者」と関わりながら問題を解決することができる「多面的複眼的思考力」を持つ人材。

ところで、先日、こんなポスターをネットで発見しました。

130510_1.jpg

一見すると何でもないポスターですが…
ポスターの前に立っている男の子の目から見ると、

130510_2.jpg

ポスターの少年は、こんな風に見えるのだそうです。

これは「レンチキュラーレンズ」を使ったポスターで、地上135センチメートル以上にある目から見ると、「児童虐待は被害にあっている子どもにしか見えないこともある」という大人向けのコピーときれいな顔の少年が見え、
135センチメートルより下から見ると、「もし君が誰かに虐待されていて、僕らに電話をしてくれたら、君を助けることができる。」という、虐待に遭っているかもしれない子供への訴えと、頬を腫らし唇に傷を負った少年の顔が見えます。

この「レンチキュラーレンズ」、新しいものではなく、私が子供のころからあった技術です。見る角度によってテレビのヒーローが変身したり、パンチしたりしているように見える下敷きやシールを私も持っていました。
高校、大学、さらには大学院…どんなに勉強しても、「新しい技術や法則、新しい理論を発見する」なんて、並大抵のことではありません。大切なのは、昔からある技術の「新しい使い方」を発見すること、「新しいモノの見方」を発見することではないでしょうか。
私のように、こういうポスターを見て、「ホ~~~ッ」と感心しているのではなく、
こういうポスターをデザインし、人々に「ホ~~~ッ」と言わせる人になって欲しいなぁ、と常々思っています。
鼻の上、両眉の下だけでなく、ぜひとも「ミミズ」の目の付けどころ(果たしてミミズに目はあるのか?)やら、「オケラ」の目の付けどころ、そして「アメンボ」の目の付けどころを身につけてください。


なお、新高1生対象の「Ⅰ期考査対策勉強会」は13日(月)新舞子校でも開催します。

重岡先生より

プロフィール

Author:高木のせんせい
知多市、常滑市に校舎展開をしている進学塾高木ゼミのブログです。
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