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「逆進化」

つい先日、こんな報道を目にしました。
          ウナギ「完全養殖」へ前進
          人工孵化の稚魚生育
国の研究機関と九州の業者が共同でウナギの「完全養殖」を実現した、と。
「すごいな、食に対する執念は」なんて思ったものです(はたして本当に「食」への執念かどうか・・・)。

そして今朝、AFP通信がこんな写真をWEBにアップしていました。

190621.png

脇腹に穴を開けられ、胃の内容物を人間が直接手にすることができるようにされた牛。
研究機関では数十年も前から行われている処置だとのこと。

数十年も前から行われていたことを、今取り上げたフランスの動物保護団体の狙いは、人々の感情を揺さぶることでしょう。「かわいそう!」 当然ですが、彼らはこの処置を「違法な実験と深刻な動物虐待」だと非難しています。

ウナギや牛(この牛たちもほとんどか「完全養殖」なのでしょう)が
「かわいそう」なのか、
わかりません。
また正しいことなのか悪いことなのかも、
わかりません。

生命として誕生するか否かをコントロールされ、成長も、そしてゲップやオナラですら、胃の中をかき回されて管理される。
死もまた。

先日、とある有名人がSNSで自分の卵子を凍結した(将来的に可能になれば提供したい)というような話をしていました。これについても、正しいのか悪いのかは、わかりません。

なんにせよ、人間がコントロールすることに必死、ということはわかります。
これから先も、人間は、自分自身の生死のみならず他者の生死をも含め、あらゆる情報をコントロールしようとしつづけ、そして実際にかなりの量の情報をコントロールするようになるだろう、ということも、予想できます。

安部公房という作家がこんなことを言っていたのを思い出しました。
「自然がコントロールされうるものになった場合、そこまで存在の方が強力になった場合には、適者生存ではもう間に合わないんだな。自然に対する不適格者こそ、自然を克服したいという願望を内的に持ちうるから、むしろ不適者生存の世界になってゆくわけだよ。」
「人間の歴史は逆進化の歴史だよ。」

『進化論』を著したのは人間なのに・・・?
いや、人間だからこそ、『進化論』を著せたということか・・・?

それだけのお話しです。

プロフィール

Author:高木のせんせい
知多市、常滑市に校舎展開をしている進学塾高木ゼミのブログです。
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