生物季節観測
「気象庁では、全国の気象官署で統一した基準によりうめ・さくらの開花した日、かえで・いちょうが紅(黄)葉した日などの植物季節観測や、うぐいす・あぶらぜみの鳴き声を初めて聞いた日、つばめ・ほたるを初めて見た日などの動物季節観測を行っています。
観測された結果は、季節の遅れ進みや、気候の違いなど総合的な気象状況の推移を把握するのに用いられる他、新聞やテレビなどにより生活情報のひとつとして利用されています。」(気象庁HPより)
先日、気象庁が、昭和28年から全国で行ってきた生物季節観測の規模を縮小する、と発表しました。ご存じでしょうか。
近年、気象台、あるいは測候所付近の生態の環境が変化し、適切な場所に標本木を確保したり、動物の季節観測でも、対象となる動物を見つけたりすることが難しくなってきたため、だそうです。
しかし、今は困難な状況であっても、数年後に、例えば首相が掲げた「カーボンニュートラル」に向けた活動が本格化することで、観測対象動物が人の目につきやすくなるかもしれませんよね。セミの鳴く時期や生息範囲が変化するかもしれませんよね。
最近、熊が人間の生活圏に入ってきた、というニュースを見たり聞いたり読んだりしますが、それを単純に「食料となるトチの実が不足して・・・」だけで済ませてよいのでしょうか。
ウイルス感染者数の急増によって、「ああ、そういえば」と、気温や湿度の低下を実感する世界ですから、それもまた当然なのかもしれません。
「生きる」ということについて、腰を据えて考えてみなければならないなぁ、と思ってはいる、今日この頃です。